ライトアップされた都市の魅力を引き出す夜景撮影のコツをご紹介します!

こんばんは。よーじ(@youji.ookawa)です!

夜景を前にテンションが上がり、カメラを構えていざ撮影に望むものの、実際に撮影してみると「あれ?なんか綺麗に撮れない…。」そんな経験ありませんか?

今回はあべのハルカスにてLUMIX S5IIで撮影した作例を紹介しながら、夜景撮影のポイントをご紹介させていただきます!

目次

夜景撮影に大事なポイント

夜景撮影では光量の確保が必ず必要になるのですが、カメラにおいて光量を決定する要素はF値、シャッタースピード、ISO感度と複数あります。「じゃあ、全てを中間あたりに設定して、ある程度明るくできれば良いのでは?」と思うかもしれませんが、そうでもありません。

例えば、3つの値を均一に中程度で設定すると【F7.1、1/100秒、ISO2000】辺りになるかと思います。しかし、カメラの性能によりますが、この設定ではおそらく暗すぎると思います。

「暗いし、3つとも少しずつ調整して明るさを上げよう!」と、夜景撮影のポイントを知らないまま調整をすると【F4.0、1/15、ISO4000】というような設定になってしまうのではないでしょうか?

もちろん、それで明るさが確保できているのであれば、夜景をカメラに収めることは可能です。しかし、それはiPhoneで撮る画と大差ないと思います。(iPhoneの画質も綺麗なのでもちろん悪くないのですが、あくまでミラーレスカメラなどでしか得られない表現が良いものという前提で進めます!)

では僕が思う素敵な夜景写真の前提をまとめた上でポイントの説明を行なっていきます!

  • 明暗差がはっきりと表現されている
  • 細部までしっかりと表現されている
  • ビルの光がくっきりと表現されている

これらの要素が揃っていれば、綺麗な夜景写真になると思います。(写真の良し悪しは結局のところ個人の捉え方次第なので一概には決められませんが、ここでは共通認識を作るためにあえて答えを設定しています!)

各種設定について

F値

F値は主にボケ感に関わる数値です。F値が下がるとボケ感が強くなる、つまりピントが合う範囲が狭くなって、それ以外の場所の描画がボケてしまうため、良い夜景写真の前提としていた【細部までしっかりと表現されている】という要素が達成できなくなります。

夜景撮影ではF値を上げましょう。広い範囲にピントが合うように設定し、画面全体をしっかりと描画やすいように設定すると良いです。

オススメの値はF7〜11の間です!

ISO

ISOは主に明るさに関わる数値です。数値を上げれば明るくなるんですが、上げすぎると暗い場所から段々ノイズが発生します。

夜景撮影では出来る限り低くしましょう。暗い場所での撮影のため、ノイズがのりやすく「カメラで写真を見た時は綺麗と思ったけど、モニターで見てみるとざらざら…。」なんてこともよくあります。

オススメの値はISO100です!

シャッタースピード

シャッタースピードは、主に手ぶれに関わる数値です。数値は秒数で表されており、値が大きくなれば、明るくなるが手ブレしやすくなります。夜景撮影ではなるべくシャッタースピードを大きくすることで明るさを確保したいです。

なぜかというと、シャッタースピードで明るさを確保できれば、F値、ISOを無理に明るくなるように設定する必要がなくなり、表現の自由度が増すからです!

しかし、シャッタースピードの値が大きくなれば、手ぶれしやすくなってしまうため、手持ち撮影では1/15程度が限界に近いと思います。そこでご準備いただきたいのが三脚です!夜景撮影に三脚は必須といっても良いでしょう。三脚があればシャッタースピードを1秒にしようが5秒にしようが基本的にはブレなくなります。シャッタースピードで明るさを確保するために必ず三脚は持参しましょう。僕は小さい三脚を常にカメラバックに忍ばせています!

オススメのフォトスタイル

RAW撮影であれば後からいくらでも画質の変更は出来るのですが、撮影時のモニターでの見栄えが良い方がテンションも上がると思うので、オススメのフォトスタイル設定をご紹介いたします。この日はSONYユーザーの友達と撮影に望んだのですが、メーカー問わず共通して、夜景をより綺麗に見られる設定がありましたのでまとめます。

  • フォトスタイル:ビビット
  • コントラストを少し引き上げる

これらの設定を前項までに紹介したカメラ設定と併用することで、綺麗な夜景をモニター越しに確認しながら撮影できるため、夜景撮影をより楽しむことができると思います!

作例紹介

では夜景撮影のポイントを意識して撮影した写真をもとに細かなポイントを解説していきます!

レンズ:LUMIX S 18mm F1.8
設定:F7.1 2秒 ISO100

こちらの写真は【LUMIX S 18mm F1.8】の広角レンズで撮影しています。夜景撮影などの風景画と広角レンズは相性抜群!F値を絞ることで画面上部もしっかりと描写されています!ISO100で撮影していることから、ノイズもほとんどありません。

また、シャッタースピードが遅いことによる画面全体のブレはないものの、画面中央の道路にて動いている車は光の線となって表現されています。よくレーザービームと言われるこの光の線、僕はめっちゃ好きです!あまりシャッタースピードを遅くし過ぎると線が消えてしまうので、撮影しながら調整してみてください。

レンズ:LUMIX S 18mm F1.8
設定:F2.0 1秒 ISO100

こちらはF値をあえて低く設定した縦構図の写真になります。画面上部の空の境目で光がふわっと広がっているのがわかりますか?先ほどのF値を上げて撮った写真に比べて、少し柔らかい雰囲気になっていると思います。夜景撮影のポイントでオススメの値を紹介していますが、自分のしたい表現に合わせて調整しながら撮ってみてください!

レンズ:LUMIX S 85mm F1.8
設定:F3.2 1/15秒 ISO4000

こちらは少し夜景とは違うのですがご紹介させてください!F値をある程度低く設定して背景として使うことで綺麗な玉ボケを表現することが出来ます!カップル写真であれば、手を繋いで背景に夜景を入れてみるのも良いですね。

レンズ:LUMIX S 18mm F1.8
設定:F4.5 5秒 ISO100

F値を少し下げて、シャッタースピードもかなり長めにして撮っています。ビルの光がちょっとだけ大きくなって、明るい場所が明るくなってよりコントラストが強くなっています。また、シャッタースピードが5秒にもなると、道路から車が消えていますね。こういった表現を意図的に引き出せると、面白い写真が撮れるかもしれませんね!僕はまだそういった写真は撮れてませんが。

写り込み対策

今回の撮影場所であるあべのハルカス展望台に関しては、どの場所で撮影しても必ず窓ガラスを通して夜景撮影を行うことになり、撮影場所の後ろにある照明などが画角内に写り込んでしまいます。

レンズ:LUMIX S 85mm F1.8
設定:F1.8 1/50秒 ISO4000

では窓ガラスの写り込みを回避するにはどうしたら良いのか、いくつか対応策をご紹介いたします!

  1. 撮影角度を変える: 写り込みが起きる可能性がある窓ガラスに対して、撮影角度を変えてみましょう。より直角になるようにカメラを調整することで、反射や写り込みを最小限に抑えることができます。
  2. 近接距離で撮影する: 窓ガラスに近づいて撮影することで、写り込みを最小限に抑えることができます。距離が遠いほど反射や写り込みの影響が大きくなるため、できるだけ窓に近づいて撮影してみてください。
  3. 布を使用する: 写り込みが起きやすい窓ガラスに対して、布などの遮光材を使用して反射を遮断することができます。

いざ夜景撮影へ

「カメラを使った夜景の撮り方がわからない。」という方に少しでも夜景撮影のポイントが伝わればと思い記事を書きました。ここで得られた知識は日中の撮影にも応用が効きますので、何度か読み返しながら実践して覚えてください!

最後に、この日の撮影で一番テンションが上がった一枚を紹介して終わりたいと思います。少しでもいいなと思っていただければ、他の記事も読んでいってくださいね!

レンズ:LUMIX S 85mm F1.8
設定:F6.3 1/13秒 ISO4000
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この記事を書いた人

大阪府松原市の重心児・医療的ケア児特化型デイサービスekuboに勤務しており、児童指導員として障がい児童の発達支援を行いながら、サイト運営や写真撮影/動画制作による広報活動を行っています。また個人事業として動画編集を行うべく当サービスYmovieを開業。開業以来YouTube動画や企業PR動画、また他事業主よりご依頼いただき、写真撮影やパンフレット制作など幅広く活動させて頂いております。

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